連載 Medical Scope
乾癬性関節炎を診る・知る・治す
亀田 秀人
1
1東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野 教授
pp.87-90
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.37.07_0087-0090
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乾癬性関節炎は乾癬患者の約15%に認められ,皮疹が10年程度先行する場合が多いが,同時発症や関節炎の先行発症もある。臨床像から遠位関節型,少関節型,多関節型,強直性脊椎炎型,ムチランス型の5型に分けられる。付着部炎が病態の中心であり,付着部炎が波及した関節滑膜炎,爪病変,指趾炎などは二次的な病変とされている。診断に際してはCASPAR分類基準を参考にしながらも十分な鑑別診断を行う。腫瘍壊死因子(TNF),インターロイキン(IL)-17やIL-23に対する分子標的治療が高い有効性を示す。
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