連載 Medical Scope
新たなサーベイランスによる百日咳対策の変化
神谷 元
1
1国立感染症研究所感染症疫学センター主任研究官
pp.57-60
発行日 2019年5月20日
Published Date 2019/5/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.37.05_0057-0060
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2018年1月1日から百日咳に関する国のサーベイランスが小児定点報告から全数把握疾患となり,届出対象が年齢を問わず百日咳の臨床的特徴を有しかつ検査所見により診断が確定された者,または検査確定例と接触歴があり百日咳の臨床的特徴を有する者となった。届出票の記載欄には,症例の基本情報の他,診断方法,予防接種歴,感染経路が含まれるようになり,症例のより詳細な情報が得られるようになった。本稿では新しい百日咳サーベイランス開始後約1年経過した時点で明らかになってきた国内の百日咳の疫学とそれに基づいた問題点,課題,対策についてまとめた。
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