特集 皮膚アレルギー疾患のbreakthrough
乾癬新規治療薬の日常診療での位置づけ
佐野 栄紀
1
1高知大学医学部皮膚科 教授
キーワード:
乾癬
,
生物学的製剤
,
低分子阻害薬
Keyword:
乾癬
,
生物学的製剤
,
低分子阻害薬
pp.53-58
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.36.04_0053-0058
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乾癬は,身体のどこにでも生じうる,境界明瞭な鱗屑をつける紅斑であり,表皮の肥厚,角化亢進,および炎症・免疫細胞の浸潤によって特徴づけられる炎症性角化症である。欧米では人口比2~4%,わが国ではその10分の1の頻度でおよそ40~50万人の患者数が想定されている。遺伝的素因と環境要因のもとに成人以降に発症することが多いが,その病因にはいまだ不明な点が多い1)。頭部や四肢伸側など外力が加わる部位に多発しやすく,また掻痒による掻破で拡大する性質もあるため,適切な治療を行わなければ増悪の一途を辿ることが多い。「KEY WORDS」乾癬/生物学的製剤/低分子阻害薬
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