文学にみる病いと老い(94)
患者と家族に寄り添う在宅医療日記
長井 苑子
,
泉 孝英
pp.86-91
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.08_0086-0091
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
やさしさは見えない薬第1部 心に残るひとびと第2部 私たちの在宅医療(本書帯より引用)医師になる動機は,時代とともに変化してきている。最近では,偏差値*2の高い学生が腕試しに難関医学部を受験して合格するという傾向にますます拍車がかかっている。京都大学医学部のポリクリ*3で数年前まで教えていた経験でいうと,1学年100名のうち20人以上が同じ有名高校出身で,大学生になっても,見知った顔に囲まれて,いわゆるカルチャーショック*4などなさそうである。授業をしていても,教師とのコミュニケーションにはほとんど無関心で,質問に応答しないばかりか,教師の顔をみない学生や,授業中に階段教室の中央を携帯電話しながら外へ出て行く女子学生など,以前ではみられぬ風景も出現してきている。
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.