特集 摂食調節機構とその破綻に伴う疾患群
ANGPTLファミリーと生活習慣病の発症・進展
門松 毅
1
1熊本大学大学院生命科学研究部分子遺伝学分野助教
キーワード:
アンジオポエチン様因子(ANGPTL)
,
肥満
,
代謝異常
,
動脈硬化性疾患
Keyword:
アンジオポエチン様因子(ANGPTL)
,
肥満
,
代謝異常
,
動脈硬化性疾患
pp.43-47
発行日 2016年5月20日
Published Date 2016/5/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.05_0043-0047
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
「はじめに」アンジオポエチン様因子(angiopoietin-like protein;ANGPTL)は,血管新生や幹細胞の維持に関わるアンジオポエチンに類似する構造的特徴をもつ分子のクローニングにより同定された。ANGPTLファミリーは,アンジオポエチンと同様に,coiled-coilドメインとフィブリノーゲン様ドメインをもつ分泌蛋白質であるが,アンジオポエチンの特異的受容体であるTie2やそのファミリーメンバーであるTie1には結合できない。現在までに8種類のANGPTLファミリー分子が同定されており(図)1),生物学的機能としてはその多くが血管新生制御に何らかの作用を示すことが明らかとなっている2)。「KEY WORDS」アンジオポエチン様因子(ANGPTL),肥満,代謝異常,動脈硬化性疾患
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.