症例報告
COVID-19流行中の管理途絶中に重度ARを合併した漏斗部心室中隔欠損症例
田中 寛顕
1
,
田中 登
1
,
井福 真友美
1
,
松井 こと子
1
,
福永 英生
1
,
清水 俊明
1
1順天堂大学医学部小児科
キーワード:
漏斗部心室中隔欠損症
,
大動脈弁閉鎖不全
,
COVID-19
,
受診控え
,
右冠尖逸脱
Keyword:
漏斗部心室中隔欠損症
,
大動脈弁閉鎖不全
,
COVID-19
,
受診控え
,
右冠尖逸脱
pp.362-366
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001483
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要旨
当院受診2年前(2020年)の2歳時から,COVID-19の流行に伴い前医の小児科部門が閉鎖したため,外来通院を自己中断していた.4歳時に感冒のため近医を受診した際に心雑音を指摘され,漏斗部VSDおよび重度ARと診断された.VSDパッチ閉鎖術および大動脈弁形成術を施行したが,術後に中等度ARが残存した.RCCPによるVSD短絡減少と,AR出現のリスクを正しく認識し,適切な受診を推奨することでARの進行を回避できた可能性が考えられた.
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