特集 どうみる?どうつなぐ? 女性ヘルスケア外来医が診る内分泌・代謝疾患
【Ⅱ.専門各科へのゲートウェイ診療】
5.甲状腺機能亢進症
田上 哲也
1
1国立病院機構京都医療センター内分泌・代謝内科/臨床研究センター
キーワード:
甲状腺中毒症
,
甲状腺機能亢進症
,
破壊性甲状腺中毒症
Keyword:
甲状腺中毒症
,
甲状腺機能亢進症
,
破壊性甲状腺中毒症
pp.30-35
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001477
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要旨
甲状腺機能亢進症のおもな原因疾患はバセドウ病であるが,そのほかにも頻度順に,無痛性甲状腺炎,亜急性甲状腺炎,妊娠一過性甲状腺機能亢進症,プランマー病などがある.このうち,バセドウ病とプランマー病は持続性かつ進行性の甲状腺機能亢進症であるが,破壊性甲状腺中毒症をきたす無痛性甲状腺炎と亜急性甲状腺炎は一過性である.妊娠性甲状腺機能亢進症も一過性で妊娠初期にのみにみられる.多くの甲状腺疾患は男性よりも女性に多く,妊娠適齢期に好発するため,婦人科領域では本症を常に念頭において診療する必要がある.

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