最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 症状緩和をして終末期を支えるには
全身倦怠感・食欲不振
佐藤 哲観
1
1弘前大学医学部附属病院 麻酔科
キーワード:
Methylphenidate
,
Progesterone
,
Steroids
,
緩和ケア
,
食欲不振
,
生活の質
,
疲労
,
ターミナルケア
Keyword:
Anorexia
,
Fatigue
,
Methylphenidate
,
Palliative Care
,
Progesterone
,
Quality of Life
,
Steroids
,
Terminal Care
pp.1195-1200
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056492
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全身倦怠感や食欲不振は終末期において頻繁に生じる症状の一つで,患者の生活の質(QOL)を低下させる.全身倦怠感は,生命エネルギーの枯渇が差し迫っているサインであるだけでなく,さまざまな疾患の一症状として生じるとともに,疾患に対する治療が原因となる場合もある.また,医療・介護従事者が気付きにくいため,的確に捉えて早期から積極的な介入を行うためには,バイタルサインや痛みなどと同様に日頃からの評価が大切である.食欲不振は,患者の疲弊を防ぐ合目的的な症状である場合と,積極的な介入によってQOLが向上する場合がある.食欲不振の原因に合わせて,食の喜びを支える治療やケアについて患者と話し合うことが大切である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013