特集 ココが変わった 肥満症診療の最前線
肥満症の治療と管理
肥満症の行動療法と肥満に対する新しい認知行動療法CBT-OB
横田 英博
1
,
山崎 允宏
1
,
吉内 一浩
1
1東京大学医学部附属病院心療内科
キーワード:
行動療法
,
肥満に対する認知行動療法(CBT-OB)
,
セルフモニタリング
,
むちゃ食い症(過食性障害,BED)
,
精神疾患と肥満
Keyword:
行動療法
,
肥満に対する認知行動療法(CBT-OB)
,
セルフモニタリング
,
むちゃ食い症(過食性障害,BED)
,
精神疾患と肥満
pp.193-198
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000586
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Headline
・「肥満症診療ガイドライン2022」1)において,行動療法は食事・運動療法などと並んで重要な要素として位置づけられている.行動療法の技法のうち,食行動質問表・グラフ化体重/生活日記・咀嚼法などは日常臨床にも取り入れることができる.
・従来の肥満症治療は脱落率の高さや減量した体重の維持の困難さが問題であった.こうした問題の解決を目指し,摂食障害に対する認知行動療法などをもとに肥満に対する認知行動療法が開発され,エビデンスが蓄積されつつある.
・むちゃ食い症(過食性障害)をはじめ,多くの精神疾患は肥満と相互に関連しており,体重増加の副作用をもつ向精神薬も存在する.肥満症診療では精神疾患の評価が必要であり,精神疾患が存在する場合は専門医との適切な連携が重要である.
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