特集 頭痛診療の新たなステージ
片頭痛新規治療薬の開始タイミング
CGRP受容体拮抗薬
古和 久典
1
1国立病院機構松江医療センター
キーワード:
片頭痛
,
calcitonin gene-related peptide(CGRP)
,
ゲパント
,
肝毒性
Keyword:
片頭痛
,
calcitonin gene-related peptide(CGRP)
,
ゲパント
,
肝毒性
pp.1491-1496
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000478
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1 片頭痛発作の疼痛症状において,カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)が主たる役割を果たしており,急性期治療や予防療法を考えるうえでCGRP受容体拮抗薬ゲパント(gepant)の有用性が注目されている.
2 各ゲパントは,急性期治療薬,予防療法,あるいはその両面で有効性と安全性が示されて,米国食品医薬品局(FDA)から承認されている.
3 atogepantは,反復性片頭痛および慢性片頭痛の予防薬として,rimegepantは片頭痛の急性期治療薬および予防薬として,FDAの承認を取得した薬剤であり,従来からの片頭痛急性期治療薬や,予防薬,あるいはCGRP関連抗体薬で十分な効果が得られない場合や禁忌の場合,薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛,MOH)やその準備状態の場合などにおいて,切り替えや追加の選択肢として考慮すべき薬剤となる可能性がある.
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