Vocabulary
CGRP受容体拮抗薬
猫本 明紀
1
1広島大学整形外科
pp.380-380
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_380
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
カルシトニン遺伝子関連ペプチド(calcitonin gene-related peptide:CGRP)は,カルシトニンの遺伝子からスプライシングの違いによってつくられる37個のアミノ酸からなる神経ペプチドである.中枢神経系では三叉神経,末梢神経では後根神経節で生合成され,中枢および末梢の両側性に作用する.また,受容体の局在としては,中枢組織では三叉神経脊髄路核尾側亜核,三叉神経節,脳幹部の血管周囲に存在し,末梢組織においては,骨膜,骨細胞,滑膜などさまざまな組織・細胞で発現が確認されている.体組織が侵害刺激を受けると,軸索末端からサブスタンスPなどとともにCGRPが遊離され,血管平滑筋弛緩作用や疼痛伝達などに関与する.
© Nankodo Co., Ltd., 2024