特集 一般内科医に役立つ抗リウマチ薬の最新知識
各治療薬の使い方 IL-17阻害薬(脊椎関節炎)
多田 久里守
1
1順天堂大学 医学部膠原病内科
キーワード:
ブドウ膜炎
,
Interleukin-17
,
脊椎関節炎
,
Secukinumab
,
過剰医療
,
Brodalumab
,
Ixekizumab
Keyword:
Medical Overuse
,
Uveitis
,
Interleukin-17
,
Spondylarthritis
,
Ixekizumab
,
Brodalumab
,
Secukinumab
pp.1691-1694
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022056274
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<Headline>1 脊椎関節炎(SpA)に対する新たな生物学的製剤(bDMARDs)として、IL-17阻害薬が承認された。2 IL-17阻害薬は、乾癬性関節炎(PsA)や強直性脊椎炎(AS)だけでなく、X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎(nr-axSpA)に対しても使用可能である。3 IL-17阻害薬はTNF阻害薬と同等の有効性が期待される。ただし、ぶどう膜炎を繰り返す症例や炎症性腸疾患(IBD)を有する症例では、TNF阻害薬を選択すべきである。4 SpA診療では、過剰診断、過剰治療がときに見受けられるため、bDMARDsの導入にあたっては、その適応を十分に検討し、患者と医師の間で共通認識を持って治療方針を決定することが重要である。
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