特集 血管炎の診断と治療:エッセンスと今後の展望
各種血管炎の診断・鑑別診断と治療 ANCA関連血管炎
菊池 正雄
1
,
藤元 昭一
1宮崎大学医学部附属病院 血液浄化療法部
キーワード:
Cyclophosphamide
,
Glucocorticoids
,
血漿交換
,
鑑別診断
,
寛解導入
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
血管炎-抗好中球細胞質抗体関連
,
Avacopan
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Glucocorticoids
,
Remission Induction
,
Cyclophosphamide
,
Treatment Outcome
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Plasma Exchange
,
Avacopan
,
Anti-Neutrophil Cytoplasmic Antibody-Associated Vasculitis
pp.1409-1413
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021369520
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<Headline>1 ANCA関連血管炎は多臓器を障害するため、症状が多岐にわたり様々な診療科がかかわっている。早期発見のためには初期対応医の血管炎を「疑う」姿勢が求められる。2 ANCA関連血管炎は不十分な免疫抑制療法では寛解導入が難しく、寛解しても再燃率が高い。一方で過剰な免疫抑制療法は重症感染症のリスクを高める。予後を改善させるためには絶妙な治療の「匙加減」が必要とされる。3 昨今、血漿交換や新規薬剤の治療効果に関する大規模臨床試験の結果がいくつか報告されており、診療ガイドラインに影響を与えるものと考えられる。
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