特集 基本理論に基づいた小児漢方診療
漢方基礎理論 漢方基本病態の考え方
西村 甲
1
1伊勢慶友病院 小児科
キーワード:
漢方医学
,
傷寒論
,
脈診(東洋医学)
,
気血水
,
舌診
,
腹診
Keyword:
Traditional Pulse Diagnosis
,
Medicine, Kampo
pp.5-10
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022057074
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
▼漢方用語の曖昧さ、不統一を解決することは極めて重要である。▼表裏は、体表面とそれより体内で区分する。▼寒熱は、体温の測定値ではなく、患者の感じ方を基本とする。▼虚は精気の不足、実は害を与える邪の存在を意味する。▼虚には補、実には瀉の治療が必要となる。▼陰陽は、種々漢方病態の考え方の相違から異なった意味をもつ。▼気・血・水は体内を循環するものであり、循環障害と量的不足が主要な病態である。▼気・血・水の異常を五藏にも対応させて評価する。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.