特集 基本理論に基づいた小児漢方診療
漢方基礎理論 漢方理論からみた小児の成長と発達
西村 甲
1
1伊勢慶友病院 小児科
キーワード:
漢方薬
,
小児の発達
,
気血水
Keyword:
Child Development
,
Drugs, Chinese Herbal
pp.11-13
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022057075
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▼小児と成人を区別あるいは理解するために特徴的な点は、成長と発達である。▼気・血・水のバランスは成人とは異なる。▼水の比率が高く、気の作用が相対的に強く、寒熱のバランスが保たれている。▼五藏のバランスも成長、発達の過程において大きく変化している。▼0~2歳では、腎(成長・発達)・脾(消化・吸収)・肺(呼吸)が中心的に作用する。▼2~6歳では、肝(幼若な精神活動、大脳辺縁系)も中心的に作用する。▼6~12歳では、さらに心(高次脳機能)の発達がすすむ。▼12~15歳では、腎(生殖器)・心(高次脳機能)の発達が急速にすすむ。
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