原著
マラセチアに感作した乳幼児例のアレルギー背景
毛利 陽介
1
,
藤本 忠男
,
水町 邦義
,
池田 聡子
,
清水 真理子
,
川口 千晴
,
清益 功浩
1大和高田市立病院 小児科
キーワード:
IgE
,
Malassezia
,
アレルギー
,
真菌抗体
,
過敏症-食品性
,
後向き研究
Keyword:
Antibodies, Fungal
,
Hypersensitivity
,
Food Hypersensitivity
,
Immunoglobulin E
,
Retrospective Studies
,
Malassezia
pp.1093-1096
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020328054
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筆者らは、View法でのマラセチア特異的IgE抗体が陽性であった6歳未満の37例について検討した。カンジダ2例(1例重複)、アルテルナリア3例、アスペルギルス1例において同抗体が陽性であった。湿疹20例、喘鳴5例、食物アレルギー27例、鼻炎1例で食物アレルギーの合併が多く、マラセチアに対する特異的IgE抗体が陰性である例と比較して、有意に食物抗原への感作例が認められ、食物アレルギーとマラセチアに対する感作に関連があることが示唆された。
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