症例
帝王切開術前に疥癬の家庭内感染が発生し感染予防対策が必要であった妊婦の1例
札場 恵
1
,
山本 将太郎
,
島崎 郁司
,
梶谷 耕二
1柏原市立柏原病院 産婦人科
キーワード:
Ivermectin
,
疥癬
,
帝王切開術
,
妊娠合併症-感染性
,
母体年齢35歳以上
,
感染予防管理
,
化学予防
,
家族内感染
Keyword:
Scabies
,
Infection Control
,
Ivermectin
,
Pregnancy Complications, Infectious
,
Cesarean Section
,
Chemoprevention
pp.1231-1236
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2023015699
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症例は40歳代,3妊2産.妊娠36週,夫の勤務先である介護施設で角化型疥癬が発生し,夫・第一子に皮膚そう痒を認め疥癬と診断され,本人は精査するも陰性であった.妊娠38週,既往帝切後妊娠のため帝王切開術を施行し,入院中は個室管理で感染対策を徹底した.術後にイベルメクチン内服を行い,母児感染,院内感染ともに認めなかった.疥癬治療薬の妊産婦や新生児への使用経験は限られており,十分な感染対策が必要である.
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