(第1章)周産期 妊娠中･後期 胎児心臓スクリーニング検査

＜Point!＞･正確な四腔断面(four-chamber view:4CV)の描出は胎児心臓スクリーニングの要である。両側の肋骨像を利用し描出する。･四腔断面(4CV)から、左室流出路断面(left ventricular outflow tract:LVOT)、右室流出路断面(right ventricular outflow tract:RVOT)、three-vessel view(3VV)、three-vessel trachea view(3VTV)と頭側へ順に観察する。各断面における確認項目は限られており、1つひとつ確認する。･左室流出路断面(LVOT)は、様々な心疾患が検出できるスクリーニングのポイントとなる断面である。特に心室中隔が大動脈前壁と切れ目なく連続してつながること[=心室中隔欠損(VSD)がないこと]を確認することが重要である。･各断面を断続的に評価するだけでなく、血管のつながりを意識して連続的にみることで、より精度が向上する。