変化に対応するワクチンによる感染予防
■患者へのワクチン接種の考え方❶高齢者の感染症ワクチン接種についての考え方
野嶋 朋洋
1
,
山本 和子
2
1琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科学講座(第一内科)
2琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科学講座(第一内科) 教授
pp.30-34
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000603
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2019年に発生した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)パンデミックは,ワクチンおよび治療薬の迅速な開発・普及により重症者数と死亡者数を大きく減少させ,世界的な公衆衛生危機は一定の収束を迎えた。しかしパンデミック収束後,2023年5月から感染症法5類に移行したことに伴い,社会全体で感染対策の緩和がみられ,マスク着用率の減少や手指衛生の緩和など社会行動の変容が進んだ。その結果,呼吸器感染症の再流行が生じ,近年ではインフルエンザウイルス,RSウイルス(RSV)による呼吸器感染症の増加が報告されている。厚生労働省の令和6年(2024年)人口動態統計では,日本の死亡原因の第5位が肺炎,第8位が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)であり,呼吸器感染症が依然として主要な死亡要因であることが示されている。

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