特集 ブレイクポイントの臨床応用-3つの基準の上手な使いこなし方
ブレイクポイントを活用した日常診療の用法・用量設定 腎盂腎炎・膀胱炎
安田 満
1
1岐阜大学医学部附属病院 生体支援センター
キーワード:
抗細菌剤
,
腎盂腎炎
,
微生物薬物感受性試験
,
膀胱炎
,
基準値
,
薬物投与量算出
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Cystitis
,
Microbial Sensitivity Tests
,
Reference Values
,
Pyelonephritis
,
Drug Dosage Calculations
pp.290-295
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2019096195
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臨床的ブレイクポイントは、抗菌薬が臨床的に有効か無効かを判定する指標の一つである。尿路感染症に関する代表的なブレイクポイントには、CLSI、EUCASTおよび日本化学療法学会ブレイクポイントがある。尿路感染症では尿中抗菌薬に影響され、血中より高い組織内濃度を示す。つまり、他の感染症より低用量で同等の組織内濃度が得られ、その結果、低用量であっても同等の効果を得られる可能性がある。今後は尿路感染症治療のブレイクポイントを検証すると共に、耐性菌の出現防止および副作用を回避するような用法・用量設定の検討も必要である。
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