【連載】患者の望む在宅医療を実現する退院支援「PASセルフケアセラピィ」の活用(19)
ケア困難患者に対するPASセルフケアセラピィ―⑦子どもの病気に不安を持つ母親に対するセルフケアの推進
宇佐美 しおり
1,2,3
1合同会社セルフケアセラピィ 訪問看護ステーションこころ 代表社員・管理者
2セルフケア実践教育研究所 代表
3精神看護専門看護師
pp.90-93
発行日 2025年7月20日
Published Date 2025/7/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000002208
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不安とは
不安とは、衝動(攻撃衝動と性衝動)が満たされず、自我機能による防衛機制も十分に活用できないことで起こる反応です。不安には「神経症不安」と「現実不安」があります。神経症不安では、現実には起きていないことに対して強迫観念が繰り返し起こり、現在の事象に対応できなくなります。一方、今このときに起きている不安を現実不安と言います。神経症不安をできるだけ低減し、現実不安に対応できるよう支援する必要があります1)。

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