【連載】患者の望む在宅医療を実現する退院支援「PASセルフケアセラピィ」の活用(13)
ケア困難患者に対するPASセルフケアセラピィ―①治療に苦しむがん患者のセルフケアの推進
宇佐美 しおり
1,2,3
1合同会社セルフケアセラピィ訪問看護ステーションこころ 代表社員・管理者
2セルフケア実践教育研究所 代表
3精神看護専門看護師
pp.91-95
発行日 2025年1月20日
Published Date 2025/1/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000001891
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ケア困難患者へのセルフケアプログラム
精神疾患患者や慢性疾患を重複して有する患者、行動化*1による自傷行為などの問題行動を繰り返す患者、入退院を繰り返し地域での生活を維持できない患者は、セルフケアを意識上の意図的過程として展開しにくくなります。つまり、思考としてはわかっているものの、感情と行動がばらばらなため、自己決定し、セルフケア行動を展開することが困難なのです。このような患者をケア困難患者と呼びます。
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