特集 生理機能検査の内部精度管理 理想と現実―できることから始めよう!
はじめに―本特集にあたって
宇城 研悟
1,2
1松阪市民病院 医療技術部
2一般社団法人日本臨床衛生検査技師会 理事
pp.119-119
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt53020119
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- 文献概要
臨床検査技師として検査の品質と精度を担保するために精度管理をきちんと行うことは,必要不可欠な工程です.しかし,生理機能検査の外部精度管理はフォトサーベイが主体であり,内部精度管理にいたってはきちんとできている施設とそうでない施設の差が大きく,各検体検査と比較して標準化が遅れている現状があります.この要因としては,① 法令(医療法など)の管理外である,② 術者の技術差が生じやすい,③ 生体を直接対象とするため,生物(生理)学的個体差を考慮する必要がある,④ 設備・環境により行える範囲に差異がある,⑤ 検体検査に比べて内部精度管理の必要性への理解が乏しい,といったことがあげられます.
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