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BNP/NT-proBNPのカットオフ値が変更に―「血中BNPやNT-proBNPを用いた心不全診療に関するステートメント2023年改訂版」をふまえて
桑原 宏一郎
1
1信州大学医学部 循環器内科
pp.1198-1201
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52121198
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はじめに
心不全は予後不良の症候群であり,適切な診断に基づく的確な予防・治療アプローチの選択が求められる.脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は,心筋細胞で産生・分泌される心臓ホルモンである.心不全においては心室におけるBNPの産生・分泌が増加することから,現在,BNPおよびNT-proBNPは心不全の診断や予後予測のバイオマーカーとして意義が確立し,また,治療方針決定における有用性も示されている.
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