特集 やっている “つもり” になっていませんか? 臨床検査の医療安全を見直そう
3.想定事例から学ぶ 検査領域別の医療安全・医療事故防止のポイント 4)検体検査(血液検査・生化学検査・一般検査・微生物検査)
鈴木 美穂
1
1安城更生病院 臨床検査室
pp.149-154
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52020149
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検体検査はオーダリングシステム,前処理システム,自動分析装置,臨床検査システムの導入により自動化が進んだ分野である.分析装置と各々のシステムの連携により,多くのリスクを回避することが可能となった.一方で,検体採取,専用の(または特殊な)採血管を用いる検体処理,検査結果の手入力など,ヒトを介する工程においてはリスクが潜んでおり,ときにエラーとなって顕在化する.本稿では,検体検査の各工程に潜むリスクを解説する.さらに,想定事例の概要・背景・要因から有用なインシデント防止策について述べ,安全な検体検査の実施のために,また,正しい検査結果を患者に伝えるために必要なことを共有する機会としたい.
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