CR編集委員代表退任にあたって

本誌が創刊されて以来34年目を迎えようとしている．2008年1月号より，米本恭三先生から編集委員代表を引き継いで以来17年経過したことになる．月刊誌ではあるが， 毎月の特集テーマによっては1冊のスペースでは納まり切れない場合に別冊を編集して対応することもあった．近年では別冊を臨時増刊号として年に1～2回発行するようになっている．第34巻第3号の刊行に至ったが， 創刊準備段階における関連雑誌の状況や，国立大学医学部におけるリハビリテーション（以下リハ）医学の状況については「CR創刊30周年」の連載企画において述べさせていただいた（第31巻第14号）．今日のわが国におけるリハに関する領域の盛況は創刊当時には思いの及ばないことであった．そこで，個人的な思いを込めて，本誌の創刊当時，編集委員代表を引き継いだ頃，そして今日までの歩みについてふり返ってみたい．