臨床推論ファーストブック―知っておきたい基本概念と臨床栄養での実践
【Part1 臨床推論を知る】帰納法と演繹法
原嶋 渉
1
Wataru HARASHIMA
1
1東海大学医学部専門診療学系 リハビリテーション科学
pp.378-382
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn145040378
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Key Point
帰納法は個々の事例から普遍的な法則を見出す推論方法であり,演繹法は普遍的な前提から個別的な結論を導く推論方法である.
仮説演繹法はある問題に対して,個々の事実から診断仮説を帰納的推論によってあげ,その診断仮説が病歴と合致するかどうか,追加の問診や診察所見,検査所見などから集めて,演繹的推論によって検証する方法である.
仮説演繹法では「情報収集と分析」,「仮説形成」,「仮説検証」を繰り返し行い,鑑別診断のリストを修正しながら推論を進める.患者がその疾患をもっている可能性が十分に高いと判断できれば確定診断となる.
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