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特集 サイバーセキュリティと医療情報保護
医療機関に求められるサイバーセキュリティ対策とクラウド型AIサービスの活用
Cyber security measures and utilization of cloud-based AI services required for hospitals in the future
宇賀神 敦
1
Atsushi UGAJIN
1
1医療AIプラットフォーム技術研究組合
キーワード:
サイバーセキュリティ
,
AI
,
SaMD
,
クラウド
,
医療DX
Keyword:
サイバーセキュリティ
,
AI
,
SaMD
,
クラウド
,
医療DX
pp.1123-1129
発行日 2024年12月28日
Published Date 2024/12/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291121123
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医療機関では,2024年4月から医師の時間外労働の上限規制がはじまり,医療従事者の働き方改革が喫緊の課題である.2025年には団塊の世代がすべて後期高齢者となり,医療・介護の担い手不足への対応が求められる.これらの課題の解決には,クラウド型AIサービスの利用や医療機関内外の多職種によるデータ連携などの医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が有効である.政府主導による医療DXの取り組みである標準電子カルテの普及,電子カルテ情報共有サービスやマイナポータルの利活用なども,医療従事者の働き方改革や国民のセルフケアに対する意識改革につながるものと期待される.一方で,医療DXに不可欠なのがサイバーセキュリティ対策である.医療機関はその重要性を認識しているものの,医業に比べて優先順位が上がらない現状がある.本稿では,医療AIプラットフォーム技術研究組合(HAIP)が取り組んでいる,医療機関におけるサイバーセキュリティ対策,医療AIサービスの導入実態と期待される効果,クラウド型医療AIサービスを医療機関が安全・安心に利用する方法について述べる.
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