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特集 神経眼科の最前線
昨今の視神経炎の疫学的特徴
Recent findings about epidemiological and clinical features of optic neuritis
髙橋 洋平
1
Yohei TAKAHASHI
1
1北里大学医学部眼科
キーワード:
自己抗体陽性視神経炎
,
抗AQP4抗体
,
抗MOG抗体
Keyword:
自己抗体陽性視神経炎
,
抗AQP4抗体
,
抗MOG抗体
pp.787-791
発行日 2023年3月11日
Published Date 2023/3/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28410787
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視神経炎は従来,原因不明の特発性のものに関して,長期的な視機能予後は良好な疾患とされてきた.近年,自己抗体である抗アクアポリン4(AQP4)抗体や抗MOG(myelin oligodendrocyte glycoprotein)抗体が発見され,それらが関与する視神経炎については,性差や好発年齢,再発頻度などに異なる特徴があることが明らかとなってきている.特に自己抗体陽性視神経炎の臨床的特徴として,従来,治療の第一選択であったステロイドが無効であったり,依存性で再発を繰り返したりすることが多く,難治性となることが問題と考えられている.これらの難治性視神経炎に対しては,免疫グロブリン製剤,生物学的製剤などの新たな薬剤が治療の選択肢として承認されつつあり,その効果が期待されている.
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