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特集 スポーツ外傷・障害の予防と治療――TOKYO 2020が終了して
女性アスリートの外傷・障害をサポートするうえでの課題
Challenges in supporting the injuries of female athletes
半谷 美夏
1
Mika HANGAI
1
1国立スポーツ科学センタースポーツメディカルセンター整形外科
キーワード:
女性アスリート
,
外傷
,
障害
,
TOKYO 2020
,
メディカルチェック
Keyword:
女性アスリート
,
外傷
,
障害
,
TOKYO 2020
,
メディカルチェック
pp.821-823
発行日 2022年5月21日
Published Date 2022/5/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28108821
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わが国におけるTOKYO 2020オリンピック競技大会の派遣前のメディカルチェック結果や,大会期間中に発生した外傷・障害を検討した.メディカルチェック時の外傷・障害の保有割合は女性で多かった.また,無月経のアスリートは5.6%,継続的にホルモン製剤による月経対策を行っているアスリートは28.4%であった.大会期間中に11名が1カ月以上の治療を要する外傷を受傷したが,うち7名が女性であった.女性アスリートのサポートにおいては,月経に関連する対応や対策を継続していくと同時に,わが国の女性トップアスリートが男性より外傷・障害が多い要因について,わが国特有の問題であるのかも含めて,競技特性や練習環境などのさまざまな要因を念頭において対応することが求められる.その結果,女性に外傷・障害が多い要因を解明できれば,女性のみならずすべてのアスリートの有効なマネジメントにつながるものと考える.
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