特集 肉眼病理学-臓器の形・色・硬さから学ぶ
臓器別にマスター! 肉眼観察と切り出しのポイント 胆嚢,膵臓
平田 一樹
1
,
坂根 潤一
,
新井 一守
,
鈴木 誠
1静岡県立総合病院 検査技術・臨床工学室
キーワード:
インスリノーマ
,
膵臓
,
胆嚢
,
胆嚢腫瘍
,
組織細胞学的標本技術
Keyword:
Histocytological Preparation Techniques
,
Gallbladder Neoplasms
,
Gallbladder
,
Pancreas
,
Insulinoma
pp.813-821
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2024048208
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胆嚢,膵臓は,自身のもつ酵素の影響により,摘出後,粘膜の消失や自家融解を起こしやすい.そのなかで,患者にとって不利益とならない病理診断を確実に実施するためにも,適切な切り出しを行わなければならない.臨床検査技師が切り出し業務を代行するにあたって,症例に応じた肉眼的特徴や解剖学的知識を身につけることが非常に重要とされる.本稿では,胆嚢と膵臓における良性病変および代表的疾患を例に,切り出しにおけるポイントについて臨床検査技師の視点から解説する.また,適切な標本作製を行うための,検体の特徴に応じた切り出しのコツについてもふれたいと思う.
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