特集 必携!日当直の緊急検査マニュアル
生化学検査 血糖(GLU)
菅野 光俊
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1福島県立医科大学 保健科学部臨床検査学科
キーワード:
糖尿病性ケトアシドーシス
,
血液化学分析
,
血糖
,
検体取り扱い法
,
炭水化物代謝異常-先天性
,
低血糖症
,
緊急検査
,
検査臨界値
Keyword:
Diabetic Ketoacidosis
,
Carbohydrate Metabolism, Inborn Errors
,
Blood Glucose
,
Blood Chemical Analysis
,
Laboratory Critical Values
,
Hypoglycemia
,
Specimen Handling
pp.1360-1361
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022094579
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- 文献概要
<POINT>□血糖濃度は糖の摂取、吸収、生成、消費、排泄などの諸因子によって左右され、その調節にはインスリンの他、各種ホルモンや自律神経が密接に関係している。□低血糖や高血糖により患者が昏睡状態になることがあるため、パニック値報告は重要である。□インスリンはグルコース濃度を下げ、グルカゴンは糖新生を活発にしてグルコース濃度を増加させる。インスリンとグルカゴンは糖代謝の恒常性維持のための中心的役割を果たしている。□グルコースは腎糸球体から濾過され、近位尿細管においてナトリウム・グルコース共役輸送体(SGLT)によってそのほとんどが再吸収される。□血中濃度が腎臓の排泄閾値(160~180mg/dL)をこえると、グルコースは尿中に移行する。
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