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アメナリーフ®錠200 mg
pp.1324-1326
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/pdJ.0000000554
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アメナリーフ®錠200 mg(以下, アメナリーフ錠)は,本邦で創製された非核酸類似体のアメナメビルを有効成分とする新規作用機序の抗ヘルペスウイルス剤である.これまで本邦で承認されている経口抗ヘルペスウイルス剤は,アシクロビル(以下,ACV),ACVのプロドラッグであるバラシクロビル,ペンシクロビルのプロドラッグであるファムシクロビルである.いずれも核酸類似体であり,デオキシグアノシン三リン酸と競合拮抗してウイルスDNAの複製を阻害する.アメナメビルは,ヘルペスウイルスDNAの複製に必須の酵素であるヘリカーゼ・プライマーゼ複合体の活性を阻害することで,抗ウイルス作用を示す.新規作用機序であり, またACV低感受性の水痘・帯状疱疹ウイルス(以下,VZV)にも効果を示すことから,新たな治療の選択肢になり得ると考え,世界に先行して本邦でのアメナリーフ錠の開発を行い,2017年7月に効能・効果を帯状疱疹として製造販売承認を取得し,2017年9月に販売を開始した.
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