Japanese
English
特集 コロナワクチンと皮膚病
臨床例
新型コロナワクチン接種後のジベルバラ色粃糠疹型中毒疹
A case of pityriasis rosea-like eruption following COVID-19 vaccination
寺田 七子
1
,
新山 史朗
1
,
安部 美穂
2
,
向井 秀樹
1
,
福田 英嗣
1
Nanako Terada
1
,
Shiro Niiyama
1
,
Miho Abe
2
,
Hideki Mukai
1
,
Hidetsugu Fukuda
1
1東邦大学医療センター大橋病院皮膚科学教室
2皮膚科呉クリニック
1Department of Dermatology, Toho University Ohashi Medical Center
2Dermatology Go Clinic
キーワード:
新型コロナワクチン
,
ジベルバラ色粃糠疹型中毒疹
,
炎症性角化症
Keyword:
新型コロナワクチン
,
ジベルバラ色粃糠疹型中毒疹
,
炎症性角化症
pp.38-41
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003285
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・新型コロナワクチン(ファイザー・ビオンテック社製)を4回接種し,1回目と4回目にジベルバラ色粃糠疹(pityriasis rosea:PR)型中毒疹が出現した症例を報告した.
・PRの発症には,human herpesvirus(HHV)6型や7型などのウイルスや細菌,真菌,マイコプラズマなどによる感染症説や病巣感染アレルギー説,自家感作性皮膚炎説,自己免疫説などが指摘されているが,ときにワクチンが発症に関与することがあり,自験例では新型コロナワクチンが関与したと考えた.
・ワクチン接種前より予防的に抗ヒスタミン薬を投与することで,症状の再燃を抑制できることが示唆された.
(「症例のポイント」より)
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