図譜
新生児〜乳児期にみられる皮膚疾患
馬場 直子
1
1神奈川県立こども医療センター
pp.406-420
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000966
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新生児~乳児期にみられる皮膚疾患には,新生児特有の生理的なものから,先天性の遺伝性皮膚疾患や腫瘍までさまざまあり,それらを即時に鑑別することが求められる.母体の羊水の中で感染や乾燥から完全に守られていた胎児の皮膚は,出産と同時に乾燥,感染,摩擦のような外力などの危険にさらされる.この大きな環境の変化に適応していく激動の時期に,さまざまな生理的皮膚変化が生じるが,それらは一過性で治療の必要がなく,自然消褪を示すものも多い.一方,出生時ないし生後まもなくから現れる遺伝性皮膚疾患,炎症性疾患,感染症,腫瘍などもあり,それらを正確に,即座に診断し適切な治療を開始する必要がある.(冒頭より)
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