特集 薬疹症例集
総説
薬疹の現状と課題、これからの展望
相原 道子
1
1横浜市立大学 大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学
キーワード:
薬疹
,
表皮壊死融解-中毒性
,
診療ガイドライン
,
Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors
,
Ipilimumab
,
Nivolumab
Keyword:
Ipilimumab
,
Drug Eruptions
,
Stevens-Johnson Syndrome
,
Practice Guidelines as Topic
,
Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors
,
Nivolumab
pp.8-14
発行日 2016年12月12日
Published Date 2016/12/12
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017114083
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
薬剤性皮膚障害の中でもStevens-Johnson症候群や中毒性表皮壊死症は重症のアレルギー性薬疹である。また、抗PD-1抗体や抗CTLA-4阻害薬といった免疫チェックポイント阻害薬は、免疫系のバランス異常をきたすことから様々な副作用がみられ、これまでの分子標的薬による皮疹とは異なった反応が見られる。近年使用が急増している糖尿病治療薬ジペプチジルペプチダーゼ-4阻害薬では、自己免疫性水疱症の発現が問題となっている。これらの薬剤性皮膚障害の現状と課題、提唱されている治療法などについて概説した。
Copyright© 2016 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.