統計
当科で経験した特発性後天性全身性無汗症の臨床的検討
宗次 太吉
1
,
藤本 智子
,
高山 かおる
,
井川 健
,
横関 博雄
1東京医科歯科大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
IgE
,
Methylprednisolone
,
Pilocarpine
,
Prednisolone
,
再発
,
自律神経系
,
発汗
,
発汗減少
,
治療成績
,
パルス療法(薬物療法)
,
Cevimeline
,
自律神経機能検査
,
蕁麻疹-コリン性
Keyword:
Autonomic Nervous System
,
Immunoglobulin E
,
Hypohidrosis
,
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
Pilocarpine
,
Recurrence
,
Sweating
,
Treatment Outcome
,
Pulse Therapy, Drug
,
Cevimeline
pp.777-782
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014369945
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過去6年間に当科で経験した特発性後天性全身性無汗症27例について検討した。男性20例、女性7例で、発症年齢は平均28.8歳であった。15例(56%)でコリン性蕁麻疹の合併を認めた。ステロイドパルス療法は19例で施行し、治療効果は無効14例(73.7%)、有効3例(15.8%)、著効2例(10.5%)であり、有効率5例(26.3%)であった。自験例では、初回のステロイドパルス療法で著効する症例がある一方、ステロイドパルス療法の効果が有効程度にとどまる症例では、再燃時にステロイドパルス療法を追加しても効果が減弱し、無効となる傾向が示された。また、病理組織学的所見とステロイドの治療効果には相関がみられなかった。
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