特集 誤診しやすい皮膚疾患
15.口唇のびらん性変化
西山 茂夫
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キーワード:
カンジダ症-口腔
,
Stevens-Johnson症候群
,
形質細胞
,
口唇炎
,
エリテマトーデス-円板状
,
鑑別診断
,
苔癬-口腔扁平
,
形質細胞増加症
,
びらん
Keyword:
Candidiasis, Oral
,
Diagnosis, Differential
,
Cheilitis
,
Lupus Erythematosus, Discoid
,
Plasma Cells
,
Stevens-Johnson Syndrome
,
Lichen Planus, Oral
pp.56-58
発行日 2013年12月25日
Published Date 2013/12/25
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014089364
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口唇のびらん性の変化は,一般に口唇における滲出性炎症の表現である.線維素性の滲出が強いときは痂皮ないし偽膜の形成が著明であり(多形滲出性紅斑),慢性増殖性炎症が主となると,表皮が萎縮して, 不完全なびらんとなる(扁平苔癬).また角化異常があれば固着性の痂皮ができる(慢性円板状エリテマトーデス).ほとんどすべて下口唇に生じ,上口唇にも軽く変化の来るものは多形滲出性紅斑,剝脱性口唇炎であり,上口唇のみを侵しうるものは慢性円板状エリテマトーデスである.(冒頭より)
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