特集 小児急性腹症の画像診断
胃軸捻転症
澁谷 知香子
1
,
山岡 敏
1
,
上原 秀一郎
1
Chikako Shibuya
1
,
Bin Yamaoka
1
,
Shuichiro Uehara
1
1日本大学医学部外科学系小児外科学分野
pp.791-794
発行日 2026年8月25日
Published Date 2026/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001632
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はじめに
胃軸捻転症は,胃が生理的範囲を超えて回転,捻転することで発症する。臨床経過から急性型/慢性型に分けられ1,2),急性胃軸捻転症の症状は,嘔吐,腹痛,腹部膨満など非特異的症状で発症することが多く,胃腸炎との鑑別がしばしば困難となる3,4)。しかし,胃拡張から胃壁虚血,胃穿孔,腹膜炎,ショックへ短時間で進行することがあり,診断の遅れが生命予後に直結する5)。したがって,症状のみでは他疾患と鑑別が困難なことも多く,急性胃軸捻転症に特徴的な画像所見を理解し,早期診断につなげることが重要である3,5)。

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