特集 小児消化器内視鏡診断・治療
胃軸捻転症に対する内視鏡的整復術
原 朋子
1
Tomoko Hara
1
1埼玉県立小児医療センター消化器・肝臓科
pp.725-731
発行日 2026年7月25日
Published Date 2026/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001610
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はじめに
胃軸捻転症(gastric volvulus:GV)は,胃を固定する固有靱帯の障害により,胃が軸を中心に180度以上回転し,消化管の通過障害や血流障害を引き起こす疾患である。頻度が高く経験されるのは乳児期の慢性GVであるが,急性GVの場合は,消化管虚血に伴う穿孔や敗血症ショックのため生命を脅かす危険性も伴う。2025年に日本小児外科学会より,『小児胃軸捻転症診療ガイドライン』1)が刊行され,診断検査・治療に関する一定の方針が示されているが,小児においては急性・慢性GVとも内視鏡的整復術(endoscopic reduction:ER)のエビデンスが乏しく,明確な推奨はできないとされている。

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