特集 On-the-Job Trainingのコツ―後輩にどう教える?
What(OJTで何を学ぶか)
アドボカシーの知識と実践―小児科医が子どもの声を社会に届けるためには
中村 俊貴
1
NAKAMURA Toshiki
1
1東京都立小児総合医療センター総合診療科
pp.1167-1171
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002557
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はじめに
小児科医は,ほかの専門領域以上にアドボカシーとの親和性が高く,それは小児科医としての基本姿勢ともいえる1~4)。2025年2月,米国小児科学会(AAP)と日本小児科学会(JPS)が共催したアドボカシーデイで,AAP会長のBenjamin Hoffman氏は「What is a pediatrician?」という問いを投げかけた。多くの小児科医が,身体だけでなく精神面や社会面を含めて子どもの“well-being”を守るためにこの職業を選んだはずである。

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