特集 小児内分泌を楽しく学ぼう
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福島県における小児甲状腺がんの状況
横谷 進
1
YOKOYA Susumu
1
1福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター
pp.281-283
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001532
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はじめに
2011年3月11日の東日本大震災では,巨大地震と大津波の結果,東京電力福島第一原子力発電所事故に伴って大量の放射性物質が環境中に放出され,ヨウ素131は主に北西方向へ,また南方にも広がった1)。1986年のチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所事故後に小児の甲状腺がんが増加したことから,福島県においても甲状腺がんの発生の動向が注目されてきた。その最近の状況を報告したい。2022年末における詳細については,別稿2)に記載した。
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