特集 小児科医のキャリア・デザイン~「こども臨床」の魅力を語る
キャリア・デザインをめぐるあれこれ
小児科医のキャリア・デザインについてのアドバイス
田原 卓浩
1
TAHARA Takahiro
1
1たはらクリニック
pp.27-33
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001455
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キャリアをデザインする
履歴として記述される職歴・学歴・生育歴などから個人の足跡を紐解くことによりそれぞれのキャリアを見える化することができるが,人生で少なからず遭遇することになる分岐点での「選択」にかけた考え・思いまでを限られた文字数で端的に表現することは困難である。また,そのデザインは,商標やモノなどを対象とした一定期間固定されるデザインとは全く異なり,新たな「選択」を判断する能力だけでなく日常での好奇心・創造性を涵養する能力の基盤といえる。しかしながら,多忙を極める日常のなかで強引にしばし歩みを止めてキャリアをデザインすることは至難の業と言っても過言ではない。とはいえ,キャリアをデザインしなければキャリアをドリフト(流される・漂う)したままで成り行きまかせの時間を重ねることになる1)。
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