特集 これでわかる新生児呼吸管理2024
呼吸管理の実際:非侵襲的呼吸療法
ラリンゲアルマスク
遠藤 真美子
1
ENDO Mamiko
1
1千葉大学小児科
pp.684-689
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001578
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ラリンゲアルマスクとは
ラリンゲアルマスク(laryngeal mask airway:LMA)は,換気を行うためのチューブの先端に喉頭を覆うためのカフが付いた形をしている気道確保のためのデバイスである。声門上器具(subglottic airway devices)の一つであり,1983年に英国の麻酔科医であるBrainが報告したのが始まりである1)。気管挿管より容易に気道確保ができ,換気する際のフィッティングはフェイスマスクよりも確実であるという利点が注目されている。新生児領域では,特に新生児蘇生において人工呼吸を要する児に対して,より早く適切な人工呼吸を行える可能性が指摘されており,いつでも使えるデバイスとして準備したい器具である。
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