特集 薬にまつわる疑問に答える
薬にまつわる疑問
9.子どもへの処方
子どもに投与する剤形とその使い分けを教えてください
石井 香織
1
,
長谷部 忠史
1
Kaori Ishii
1
,
Tadashi Hasebe
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター薬剤部
キーワード:
小児
,
剤形
,
剤形選択
Keyword:
小児
,
剤形
,
剤形選択
pp.1078-1080
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000273
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
小児に対して適切な薬物治療を実施する際には,体重,年齢などから換算した薬用量のみならず,その剤形にも注意を払う必要がある。例えば,乳幼児は錠剤,カプセル剤の内服は困難である。そのため,一般的に小児の内服治療では水剤や散剤を選択することが多い。一方で,適切な剤形選択が,必要な服用期間の完遂に影響を及ぼすことも考えられる。また,剤形の嗜好は患者本人,家族の嗜好によっても影響を受けることが報告されており,一概に年齢によって剤形を決定することがアドヒアランスの向上に寄与するとは言えない。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.