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特集 腎臓病外来:マネジメントとコツ
慢性腎臓病再診のコツ
カリウム・アシドーシス・尿酸の管理
Management of hyperkalemia, metabolic acidosis, and hyperuricemia
杉本 俊郎
1,2
SUGIMOTO Toshiro
1,2
1滋賀医科大学総合内科学講座
2国立病院機構 東近江総合医療センター
キーワード:
慢性腎臓病
,
高カリウム血症
,
代謝性アシドーシス
,
高尿酸血症
Keyword:
慢性腎臓病
,
高カリウム血症
,
代謝性アシドーシス
,
高尿酸血症
pp.530-534
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000681
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POINT
・慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)症例の予後改善のために,血清カリウム値(4.0mEq/L以上5.5mEq/L未満)を管理すべきである。新規の経口カリウム吸着薬の使用により,より容易に血清カリウム値の管理が可能になる可能性がある。
・CKD症例の予後改善のために,代謝性アシドーシスの存在を正確に診断し,重炭酸ナトリウム(Na)や野菜・果物の摂取を増加させることにより,内因性酸産生量を減少させることが重要である。
・CKDに合併する無症候性高尿酸血症に対して腎保護を目的とした尿酸降下薬を用いることの有効性に対して質の高い臨床的エビデンスがないことに注意すべきである。しかし,痛風や尿酸結石を合併した場合は,尿酸生成抑制薬を用いて目標血中尿酸濃度まで下げて維持することが必要である。
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