Japanese
English
特集 症例から学ぶ胃ESD―改訂ガイドラインwith and beyond―
序説 知識と技術あってのガイドライン
Introductory remarks
後藤田 卓志
1
Takuji Gotoda
1
1日本大学内科学系消化器肝臓内科学分野
pp.1168-1170
発行日 2022年7月25日
Published Date 2022/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000251
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
ESDのコンセプトは,なんと1983年にERHSE(endoscopic resection with local injection of hypertonic saline-epinephrine solution)として報告されている1)。しかし,ESDの勃興にはさらに15年待たなくてはならなかった。20世紀の終わりごろ,ほぼ同時期にいくつかの施設においてESDのスタートアップが始まった。その斬新さ,有用性と危険性(?)との狭間で賛否両論の時代がしばらく続いた。21世紀に入るとESDの有用性が認識され,ライジングの時代となり,2006年には保険収載され一般化されるに至った。ESDはEMRとは全く異なるOSといえる。しかし,このOSを使いこなすには技術と知識の裏づけが必須である。知識については,ソフトウェアとして次々と更新される各種ガイドラインを理解している必要がある。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.