特集 消化管悪性リンパ腫のすべて
全身性悪性リンパ腫の消化管続発病変の特徴
平田 一郎
1
1伯鳳会大阪中央病院
キーワード:
胃腸腫瘍
,
腫瘍侵入性
,
白血病-リンパ腫-成人T細胞性
,
リンパ腫
,
リンパ腫-濾胞性
Keyword:
Leukemia-Lymphoma, Adult T-Cell
,
Lymphoma
,
Lymphoma, Follicular
,
Gastrointestinal Neoplasms
,
Neoplasm Invasiveness
pp.839-847
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2021243038
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全身悪性リンパ腫における消化管浸潤病変の肉眼形態は多彩であるが、びまん浸潤型の形態であるMLP型、腸炎類似型、皺襞腫大型を示すものが多い。MCLの消化管浸潤は、胃が最も多く次いで結腸病変が多いが、食道病変は少ないとされている。胃病変は多彩であり、表層型、皺襞腫大型、腫瘤(隆起)型、MLP型などを呈する。一方、十二指腸から大腸にかけてはMLP型が大半を占めるが、一部に腫瘤(隆起)型も認められる。食道でもMLP型が大半を占める。FLは十二指腸から小腸に好発し、多くは多発する白色顆粒状隆起の集簇として認められるがMLPの肉眼形態を示すこともある。ATL/Lの消化管浸潤病変の肉眼形態はMLP以外に、多発する表層型(O-IIc様)や肥厚型などがあげられている。
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