特集 新しい健診-乳幼児期から思春期まで
Biopsychosocialな視点での健診の展望
岡 明
1
1埼玉県立小児医療センター
キーワード:
育児
,
診断サービス
,
小児保健医療サービス
,
精神的援助
,
健康の社会的決定要因
,
小児医療から成人医療への移行
,
小児の健康
Keyword:
Child Rearing
,
Child Health
,
Child Health Services
,
Diagnostic Services
,
Social Determinants of Health
,
Transition to Adult Care
pp.324-328
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021178222
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<Key Points>(1)これからの小児医療では、biomedicalに限らず、心理や社会の視点を加えたbiopsychosocial approachが求められており、個別に医師の面談が可能となる貴重な健診の機会での多面的なアプローチが重要となる。(2)虐待・ネグレクトなどのadverse childhood experiencesは、成人期の健康や社会生活に大きな影響があることが指摘されており、Life courseのなかで小児保健の重要性が認識をされている。(3)Social Determinants of Healthの観点でも、健康に関与するbiopsychosocialな健診を行う必要がある。(4)学校での集団健診は、confidentialityが求められるメンタルヘルスを含めた学童思春期の健診としては課題があり、今後は小児科医も個別のbiopsychosocialな健診体制への準備が必要と思われる。
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