特集 拡大する母子保健
総論 学術研究からの少子化対策 わが国の母親の体格が低出生体重児と母乳栄養法に与える影響
野村 恭子
1
1秋田大学 大学院医学系研究科衛生学・公衆衛生学講座
キーワード:
母
,
母乳栄養
,
やせ
,
低出生体重児
,
少子化
Keyword:
Breast Feeding
,
Mothers
,
Infant, Low Birth Weight
,
Thinness
pp.1725-1729
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021086327
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<Key Points>(1)わが国の20~30代女性の1/4がBMIが18.5未満のやせに瀕しており、低出生体重児の出生率と関連している可能性が高い。(2)母乳栄養は母子ともにメリットが多く、WHOも6ヵ月の母乳育児を推奨しているが、母親の妊娠前体格が肥満であると母乳栄養法確立不成功のリスクが高くなることの報告が集積されつつある。(3)プレコンセプションケアとして妊娠前に女性は自らの体重を標準体重に管理することが重要である。
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